世紀末思想(読み)せいきまつしそう

旺文社世界史事典 三訂版 「世紀末思想」の解説

世紀末思想
せいきまつしそう

高度に発達した資本主義の行きづまりと,神を見失った人間の不安を反映した19世紀末の思想傾向
フランスに始まり,1890年代の欧米に広まった。ロマン主義自然主義に対する反動として,懐疑主義唯物 (ゆいぶつ) 主義象徴主義・デカダン的享楽主義など,多彩な主張が現れた。ポー・ボードレール・マラルメ・ヴェルレーヌ・ワイルドらの文学,ショーペンハウエル・ニーチェらの文化否定のペシミズムなどが代表的。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android