世界先住民族会議(読み)せかいせんじゅうみんぞくかいぎ(英語表記)World Council of Indigenous People; WCIP

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「世界先住民族会議」の意味・わかりやすい解説

世界先住民族会議
せかいせんじゅうみんぞくかいぎ
World Council of Indigenous People; WCIP

世界の先住民族による国際的連合体。 1975年 10月にカナダで開催された「第1回国際インディアン会議」の際に結成された。本部はカナダのオタワに置かれる。北アメリカインディアンイヌイット (→エスキモー ) ,ラテンアメリカインディオ (→ラテンアメリカインディアン ) ,オーストラリア先住民 (アボリジニ) ,日本のアイヌなど,先住民族の政治的・経済的・社会的権利の保護,衰退しつつある固有文化の保持などを目的に活動を展開しており,「先住権」や先住民自身による「自決権」の確立を求めている。 92年のコロンブスのアメリカ大陸到達 500周年,93年の世界先住民年などを機に,先住民族の権利,位置づけなどに対する見直し,問直しがされつつある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報