世俗浅深秘抄

山川 日本史小辞典 改訂新版 「世俗浅深秘抄」の解説

世俗浅深秘抄
せぞくせんしんひしょう

有職(ゆうそく)故実書。2巻。後鳥羽上皇著。成立年は不詳だが,譲位後の建暦年間ないしそれ以後と考えられる。漢文で日記風に書かれ,宮中儀式に関することが主。作法関係の記事もある。上巻は147カ条,下巻は138カ条。寛平延喜・天暦・延久の御記(ぎょき)や貞観・延喜の2式,「貞信公記」「小野宮記」などの諸公家の日記・記録などを参照して記述され,巻末に菩提院入道関白松殿基房の説を付す。「群書類従」「列聖全集」所収。

出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報