世並・世次(読み)よなみ

精選版 日本国語大辞典 「世並・世次」の意味・読み・例文・類語

よ‐なみ【世並・世次】

〘名〙
① 世の中の多くがそうであること。世間一般の例にもれないこと。世間並み。また、はやっていること。〔文明本節用集(室町中)〕
浮世草子本朝二十不孝(1686)一「此内借次の長崎屋世並(ヨナミ)にて百両取てしめ」
物事、特に、疱瘡(ほうそう)などの病気経過進行具合
※浄瑠璃・博多小女郎波枕(1718)上「世並(ヨナミ)の悪い疱瘡に」
作物、特に、米の出来ぐあい。作柄
俳諧続猿蓑(1698)上「奥の世並は近年の作〈芭蕉〉 酒よりも肴のやすき月見して〈支考〉」

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