与原村（読み）よはらむら

日本歴史地名大系

与原村
よはらむら

• 三重県：松阪市
• 与原村

[現在地名]松阪市与原町

堀坂（ほつさか）山の西北、山間部にあり、西は飯福田（いぶた）村に対する。堀坂峠を越え堀坂川に沿って東行すれば松坂町に至る。文禄三年（一五九四）の稲葉兵庫頭道通による太閤検地帳が残る（松阪市史編さん室蔵）。田畠・屋敷合せて一三町八反余、その分米一七九石余であり、等級は上田が多く、概して土地の評価は高い。

近世は津藩領。元禄九年（一六九六）の新田畑改帳（徳川林政史蔵）には下・下々の新田畑三反五歩（分米二石余）が、宝暦三年（一七五三）の酉年改新田畑検地帳（同蔵）には下・下々の新田畑四反九畝余（分米三石余）が記されている。

与原村
よばるむら

• 福岡県：京都郡
• 苅田町
• 与原村

[現在地名]苅田町与原・与原一―三丁目

尾倉（おぐら）村の東に位置し、東は周防灘に面する。中津街道沿いに集落が形成されている。正保国絵図には「伊与原」とみえる。当村は慶長年間（一五九六―一六一五）に宇都宮氏の旧臣神織部が村内の荒蕪地開発を細川氏から許可されて一五戸が開発に従事し、同一六年に村立てされ伊与原と称した。その後与原と改称したという（京都郡誌）。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」