下鳥渡村(読み)しもとりわたむら

日本歴史地名大系 「下鳥渡村」の解説

下鳥渡村
しもとりわたむら

[現在地名]福島市下鳥渡・上鳥渡かみとりわた

赤川あかがわ村の南、大森おおもり村の西に位置し、南部は山地米沢に至る街道が通る。西と南は上鳥渡村と接するが、同村との境界は飛地があるなどして錯綜していた。中世および近世初期は上鳥渡村も含め鳥和田とりわた村として推移した。仁治元年(一二四〇)一〇月一四日の二階堂基行行阿譲状(二階堂文書)に「信夫庄内鳥和田村 加進」とみえ、いったん作成した譲状に付加えるかたちで、同地が子の行氏に譲られている。行氏は同地の地頭職などを同年閏一〇月二〇日、幕府から安堵されている(「将軍家藤原頼経政所下文」同文書)。天文七年(一五三八)の段銭古帳では信夫大仏しのぶだいぶつ方のうちとして「とりわた」とみえ、段銭は二一貫八二五文。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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