下高輪村(読み)しもたかなわむら

日本歴史地名大系 「下高輪村」の解説

下高輪村
しもたかなわむら

[現在地名]港区高輪二―三丁目

上高輪町・芝伊皿子しばいさらご町・肥後熊本藩細川家下屋敷の南に位置し、南は北品川宿(現品川区)荏原えばら郡に所属。田園簿に下高輪町とみえ、高一九〇石余。うち田方三二石余・畑方一五七石余、ほかに畑二畝四歩、野米は米一俵。幕府領。元禄期(一六八八―一七〇四)には高二〇一石余に増加するが(元禄郷帳)、化政期までに一七二石余へ減少し、耕地はすべて畑地となり水田はみられない。下高輪村は江戸に近く東海道筋にあたるため街道沿いには古くから町並が形成され、正徳三年(一七一三)五月四三石余の地所高輪北たかなわきた町・同なか町・同南町・同北横きたよこ町・同小台こだい町および常光じようこう寺・国昌こくしよう寺・証誠しようじよう寺・保安ほあん寺・智将ちしよう院の門前町屋となり、下高輪村から分れて町奉行支配となった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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