抱屋敷(読み)かかえやしき

精選版 日本国語大辞典 「抱屋敷」の意味・読み・例文・類語

かかえ‐やしき かかへ‥【抱屋敷】

〘名〙
百姓が他村で所持する屋敷
地方凡例録(1794)四「右名目の外に抱田地、抱屋敷抔の名目あり」
武家町人などが、百姓地であった土地を買い取って作った屋敷。
随筆耳嚢(1784‐1814)八「抱屋敷にて、百姓家ありて惣かこひの門番せる嘉兵衛といへるありしが」

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世界大百科事典(旧版)内の抱屋敷の言及

【武家屋敷】より

…江戸では大名と旗本,御家人に給地され,陪臣には与えられなかった。また用途によって拝領居屋敷,中屋敷,下屋敷,抱屋敷といった類別もされた。拝領居屋敷は幕府から公給される屋敷で,上屋敷ともよばれる。…

※「抱屋敷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」