下馬場町(読み)しもばばまち

日本歴史地名大系 「下馬場町」の解説

下馬場町
しもばばまち

[現在地名]出石町馬場

上馬場町の北に続く武家町。西をほり(現在の出石川)が北流し、東は小御料庄こごろしよう町。小御料庄町横町の西端から北に向かい見性けんしよう寺前に至る道(長さ一一五間・幅一間半)両側屋敷が並んでいた(文化七年城下絵図など)。文化年間(一八〇四―一八)の出石藩侍帳によると一〇〇石取から一五〇石取の者七、四〇俵五人扶持から五〇俵六人扶持の者まで五などが居住。明治四年(一八七一)上馬場町と合併して馬場町となる。地内に浄土宗称名しようみよう寺がある。寺伝によれば開山は方蓮社善故というが、開創年代は不詳。慶応二年(一八六六)小御料庄町から出火した火事で延焼したが、のちに再建、明治三年博労ばくろう町の高徳こうとく寺・心輪しんりん庵を併せた。本尊阿弥陀如来坐像には延宝六年(一六七八)年紀と「七条大宮流、京下御霊之町大仏師左京作」の銘がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android