下福良村(読み)しもふくらむら

日本歴史地名大系 「下福良村」の解説

下福良村
しもふくらむら

[現在地名]椎葉村下福良 下福良

現椎葉村のほぼ中心部に位置し、東流する耳川の右岸に立地する。東は村椎むらじい村、北東の耳川対岸は下椎葉村、北は佐礼ざれ村、西は上椎葉村。下福浦・下福裏とも記す。下福良掛三九ヵ村の一つで、掛内五組のうち下福良組に属する。村内には小村としてつじ村・中之村・まかやばる村がある(延享三年「村覚」那須家文書)。寛永五年(一六二八)の椎葉山法度(相良家文書)に椎葉山衆として幕府から支配を認められた御朱印方の一人として下福良の助兵衛の名がみえる。明暦二年(一六五六)の米良半右衛門他一名宛の書状(相良家文書)にも「下ふくら」とみえ、当地の助兵衛ら四人は内談により椎葉山中の組頭一一人を定め、人改などを行っている。

下福良村
しもふくらむら

[現在地名]砥用町洞岳ほらおか 下福良

東から南にかけては黒谷くろだに川および目丸めまる(一三四一・三メートル)などの連山を境に上益城郡目丸村(現矢部町)、西は夏水なつみ村、北は緑川を挟んで大辻おおつじ村と接する。ほとんどが山林で占められ、集落は緑川へ突出た台地に形成されている。慶長国絵図に村名がみえ、正保郷帳によると高一〇七石五斗余、うち田方七石五斗余・畠方九九石九斗余。砥用手永に属し、「国誌」に小村として「上福良村柿内村天ケ瀬村」を載せる。あま村は当村中心より南東方角黒谷川近くの標高五〇〇メートル程度のところにある開拓集落であろう。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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