下栗村(読み)しもぐりむら

日本歴史地名大系 「下栗村」の解説

下栗村
しもぐりむら

[現在地名]宇都宮市下栗町・瑞穂みずほ

北は平松ひらまつ村・簗瀬やなせ村、南は猿山さるやま新田。台地上に位置し、夏防なつぼ川・簗瀬川が南流、灌漑に恵まれる。字東大塚ひがしおおつかに大塚古墳群、字本郷山ほんごうやま戦死せんし塚・兵庫ひようご塚などの古墳群が散在する。近世を通じて宇都宮藩領。明暦元年(一六五五)猿山村大塚村を併せて下栗村となり、宝永四年(一七〇七)下栗村を分けてもとの二村となり、明治五年(一八七二)また両村合併して下栗村となったという(地誌取調)

下栗村
しもぐりむら

[現在地名]千代川村下栗

田下たげ村の西に所在する農業集落。戦国期に成立したと推定される覚(宗任神社蔵)に「下栗之郷 六十貫文 御年貢銭 斗物 卅俵」がみえ、「白鳥郷 六拾貫文 御年貢銭 斗物 百廿俵」「さねまつの村 拾貫文 御年貢銭 斗物 卅俵」とあるのは当村の字白鳥しらとり実松さねまつと考えられる。文明年間(一四六九―八七)には常楽寺氏の下栗城があったが、下妻城主多賀谷氏に攻略された(多賀谷家譜)。慶長六年(一六〇一)の多賀谷氏追放後は平石治郎右衛門が当地に土着している(落民士帳)。「各村旧高簿」によれば幕末には旗本坂部貞之允知行地二八四・七七五石と石谷将監知行地一一九・四四七石の相給村。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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