下岩成村(読み)しもいわなりむら

日本歴史地名大系 「下岩成村」の解説

下岩成村
しもいわなりむら

[現在地名]福山市御幸みゆき町下岩成

森脇もりわけ村の北に位置し、中世石成いわなり庄は上村下村からなっていたと推定されるが、上村・下村と近世の上・下両岩成村との地域的関係は不明。元和五年(一六一九)の備後国知行帳には下岩成村(高一千一七七石余)しか記されず、「寛文朱印留」でも同様。なお元和五年七月一三日付厳島社社家供僧内侍三方給地等付立(厳島野坂文書)によれば、社家方給地として祝師兵部少輔分が岩成に一五石余あった。元禄年中(一六八八―一七〇四)加茂かも川の付替工事が行われ、岩成が上下に分割されたと伝え、元禄一三年の備前検地による下岩成村の高は一千八七石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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