下小瀬村(読み)しもおせむら

日本歴史地名大系 「下小瀬村」の解説

下小瀬村
しもおせむら

[現在地名]緒川村下小瀬

小瀬盆地の南部に位置し、東に山が迫る。緒川が村の中央部で小玉おだま川を合せ、蛇行しながら北から南へ貫流する。南は那賀なか村。願入寺歴代住持記録(帰願寺文書)には「如慶御房兼清 明応九 三月五日於大根田 往生、是迄大網居住借、乱ニヨリテ、文安年中常州小瀬郷ノ内大根田ニ移住ス」とみえ、大根田おおねだについては「新編常陸国誌」の下小瀬村の項に「天保中、法性寺村ヲ併セテ、大根田、川崎、河内、法性寺等ノ小名ヲ有ス」と記される。

水府志料」には「古検地帳 庄屋善衛門が家にあり。其表紙外題巻尾を写す」として「文禄三年拾月廿九日常陸国那珂郡内下小瀬村御検地帳」のことが記され、また文禄五年(一五九六)の御蔵江納帳(秋田県立図書館蔵)には「下小瀬」とあり、寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高に「下小瀬村」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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