下の切(読み)しものきり

日本歴史地名大系 「下の切」の解説

下の切
しものきり

梵珠ぼんじゆ山地の西麓の地域にあたる。

寛文四年(一六六四)外浜御山廻衆宛の覚(津軽家御定書)に「相内壱つ嵩長根之続、西之方御山三ケ二より下タ沢中下の切中之者に材木取候事、先年より赦免に申付候」とあり、留山に指定した一部を下の切とよんでいる。封内事実秘苑(市立弘前図書館蔵)に、元和四年(一六一八)正月五日「朝東風灰降下之切今飯詰村より下をいふ」とあり、飯詰いいづめ村より北部をさしている。「平山日記」によれば、元和四年下の切の田地が大風・降灰によって荒れ、開拓者を士分に取立てるとしたが、寛永一六年(一六三九)大洪水により住民が退転、慶安二年(一六四九)藩より開発が命ぜられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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