上衆めく(読み)ゾウズメク

デジタル大辞泉 「上衆めく」の意味・読み・例文・類語

ぞうず‐め・く〔ザウズ‐〕【衆めく】

[動カ四]じょうずめく」の直音表記
「上﨟中﨟のほどぞ、あまり引き入り―・きてのみ侍るめる」〈紫式部日記

じょうず‐め・く〔ジヤウズ‐〕【上衆めく】

[動カ四]貴人らしく、上品で尊く感じられる。
「やむごとなき人にいたうおとるまじう―・きたり」〈明石

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「上衆めく」の意味・読み・例文・類語

じょうず‐め・く ジャウズ‥【上衆めく】

〘自カ四〙 (「めく」は接尾語) 上衆らしく見える。上臈(じょうろう)らしく見える。貴人らしい様子である。
平中(965頃)一五「上ずめきければ、男、言ひわびて、ものも言はざりければ」

ぞうず‐め・く ザウズ‥【上衆めく】

〘自カ四〙 (「ざう」は「じゃう」の直音表記。「めく」は接尾語) 貴人らしく見える。上臈らしくふるまう。じょうずめく。
※紫式部日記(1010頃か)消息文「上臈中臈の程ぞ、余り引き入りざうずめきてのみ侍るめる」

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