上江洲家住宅(読み)うえずけじゆうたく

日本歴史地名大系 「上江洲家住宅」の解説

上江洲家住宅
うえずけじゆうたく

[現在地名]久米島町西銘

西銘にしめの東部にあり、具志川ぐしちやー間切の地頭代を勤めた美済姓上江洲家の居宅。地元では石垣殿内いしかちどうんちともいう。現在の建物は乾隆一九年(一七五四)上江洲智英の創建と伝え(「先祖以来善行記」上江洲家文書)、沖縄で現存する最古の建物。国指定重要文化財。上江洲家は養蚕技術や綿子の栽培、紬の製法など外来文化の摂取と普及にかかわり、また歴代は西銘大溝にしみうふんず新溝あらんずなどの用水溝の開削溜池築造架橋、宿道の整備、植樹による森林資源の育成など間切内において様々な事業を采配した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「上江洲家住宅」の解説

上江洲家住宅

沖縄県島尻郡久米島町にある住宅。久米島中西部に位置する。上江洲(うえず)家は同地地頭職を務めた名家。主屋、前の屋は国の重要文化財に指定されている。

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