上染師町(読み)かみそめしまち

日本歴史地名大系 「上染師町」の解説

上染師町
かみそめしまち

[現在地名]仙台市五橋いつつばし二丁目・北目町きためまち片平かたひら二丁目

北目町南東通町とおりまち(奥州街道)の両側町で、西は侍屋敷の七軒しちけん丁。町並長さは一町(奥陽名数)南染師みなみそめし(若林染師町)に対し北染師町とも称し、両染師町として町方二四町の一二番目に列する(嘉永五年「切支丹宗門改人数」)。染師町由来(明治三九年編仙台寺院明鑑宝性院「仙台市史」所収)によると、伊達政宗御供の染師集団を広瀬川右岸のきようヶ峰に居住させたが、寛永一三年(一六三六)瑞鳳ずいほう殿建立のため移転した。それが南染師町とされるが、慶長年間(一五九六―一六一五)に割出された南隣の町との関連から当町の取立ては田町より遅くない頃で、染師集団の移転先は二ヵ所であったとも考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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