上弁財町・下弁財町(読み)かみべざいまち・しもべざいまち

日本歴史地名大系 「上弁財町・下弁財町」の解説

上弁財町・下弁財町
かみべざいまち・しもべざいまち

[現在地名]津市上弁財町・上弁財かみべざい津興つおき下弁財しもべざい津興つおき

伊勢参宮街道に沿い、立合たちあい町の南に上弁財町が続き、その南東に下弁財町が続く。「宗国史」は弁財町とし、上と下とを区別せず、城下町に準じて取扱う。町の創設について、享保七年(一七二二)の名主七郎左衛門の口上書(津市史)によると、万治三年(一六六〇)より家が建ち始め、しん町と称していたが、貞享三年(一六八六)より弁財町とよぶようになったとある。町名弁財天を町の南方庚申塚に祀り氏神としたことによるという。元禄年間(一六八八―一七〇四)上下に区別することになったという。

元禄一四年町年寄伊藤又五郎は、弁財町地子年貢を六合盛から五合盛に引下げるよう願出ているが(伊藤又五郎日記要用抜書「津市史」)、理由は記されない。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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