上平出村(読み)かみひらいでむら

日本歴史地名大系 「上平出村」の解説

上平出村
かみひらいでむら

[現在地名]宇都宮市平出町ひらいでまち御幸本町みゆきほんちよう越戸町こえどまち平出工業団地ひらいでこうぎようだんち上野町うえのまち

北は下岡本しもおかもと(現河内郡河内町)、西は岩曾いわぞ村・今泉いまいずみ新田などに接する三角形の地域。西部は小高い丘陵で山林が多く、中央部から東は平坦な低地で、鬼怒川逆木さかさぎ用水九郷半くごうはん用水が南流し肥沃な水田地帯となる。応永九年(一四〇二)四月一一日の宇都宮満綱寄進状写(寺社古状)に上平出郷とみえ、興禅こうぜん寺法堂新造費用のために七年間天山(宇都宮基綱)菩提料として当郷の番料足二二貫文などを寄進しているが、御頭の年は別の所から納めるとしている。弘治四年(一五五八)正月二二日の芳賀高定充行状写(秋田藩家蔵文書)に「中平出之内面」とみえ、糟谷民部少輔に給分として与える一方、陣参以下の役を賦課している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android