上宮内村・下宮内村(読み)かみみやうちむら・しもみやうちむら

日本歴史地名大系 「上宮内村・下宮内村」の解説

上宮内村・下宮内村
かみみやうちむら・しもみやうちむら

[現在地名]北本市宮内一―七丁目

山中やまなか村の北にあり、北は深井ふかい村。上・下両村の境は錯雑して判然とせず、「風土記稿」などでは一括して扱われ、宮内村とも記される。永禄八年(一五六五)四月吉日の河目資好証状写(武州文書)には、大島大炊助拘の「宮内村」一〇貫五〇〇文の地を安堵するとある。「風土記稿」に彦兵衛としてみえる大島氏は小田原北条氏の旧臣で当地に帰農したと伝え、同家の開発にかかわる文書が載せられている。永禄二年三月二四日の太田資正判物(大島文書)では大島大炊助に深井氏と相談のうえ開発にあたるよう命じられ、天正五年(一五七七)三月一一日の太田助次郎判物写(武州文書)では鴻巣宮内百姓中に不作荒野の開発を命じられ、五年間諸役が免除されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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