上入江村(読み)かみいりえむら

日本歴史地名大系 「上入江村」の解説

上入江村
かみいりえむら

[現在地名]吉田町上入江

可愛えの川の南に位置し、対岸長屋ながや村、東は下入江村、西は勝田かつた(現八千代町)に接する。「芸藩通志」に「もと下入江村と一村たり、土地相交りて分ち難し、二村を通じて広廿九町、袤六町、北は開けて大川に臨む、其余は山あれども、北風をうけて寒し」とある。入江の地名は、山県郡から南流してきた可愛川に、当地の西で支流簸川ひのかわが合流、度々氾濫や流路の変更があり、氾濫した河水で耕地が入江のようになったためか。江戸時代は山陰山陽を結ぶ雲石路が川沿いに通り、高田郡の雲石路最南端の上根かみね(現八千代町)と吉田との中間にあたり、入江市いりえいちがあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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