上倉田村(読み)かみくらだむら

日本歴史地名大系 「上倉田村」の解説

上倉田村
かみくらだむら

[現在地名]戸塚区上倉田町

東は舞岡まいおか村、南は下倉田村、西は戸塚とづか宿、北は吉田よしだ村に接する。柏尾かしお川が西方を流れ、この水を用水とする。鎌倉道が戸塚宿より東折して当村に達する。下倉田村境のたき堀は柏尾川に注ぐ。皇国地誌は、矢部やべ郷に属して倉田村を称し、永禄年間(一五五八―七〇)上下に分れたと伝える。

仁治元年(一二四〇)三月七日の北条泰時下文写(相州古文書)に山内新阿弥陀堂料所として「山内庄倉田郷」とある。文和三年(一三五四)六月二四日の将軍足利尊氏御教書写(県史三)によると「相模国山内岩瀬郷并倉田郷」に飯田七郎左衛門尉が多数を率いて討入り、合戦が行われたという。小田原衆所領役帳に吉原「弐拾貫文 倉田内ニ而被下」、富島「九拾四貫文 倉田之内」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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