柏尾(読み)かしお

日本歴史地名大系 「柏尾」の解説

柏尾
かしお

室町時代からみえる地名で、現在の柏尾・東柏尾にあたる。広峯ひろみね神社(現姫路市)の社家林五郎左衛門尉家長が記した文明一四年(一四八二)八月一〇日の丹後・但馬両国檀那村付注文(肥塚文書)播磨国の「かしを(柏尾)の市(場)」と「しもかしほ(下柏尾)」がみえる。現東柏尾には市場いちばという字名がある。年月日未詳の赤松氏奉行人連署感状(上月文書)に「明日、大嶽へ御越候旨、御辛労存候」とあり、宍粟郡広瀬ひろせ(現山崎町)の宇野民部大輔(祐清)との大河内合戦の後、置塩おしお(現夢前町)城主赤松則房の被官上月右衛門佐が柏尾の大嶽おおたけ城に引上げて来る予定になっている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報