上三宮村(読み)かみさんのみやむら

日本歴史地名大系 「上三宮村」の解説

上三宮村
かみさんのみやむら

[現在地名]喜多方市上三宮町かみさんみやまち上三宮かみさんみや

押切おしきり川を隔てて高畠たかばたけ村の西に位置し、西はにごり川を隔てて譲屋ゆずりや村、南西は下三宮村、北は赤崎あかさき新田村(現熱塩加納村)。五目組に属した。下三宮村を含む一帯はかつて八日ようか町・三日まち棚木たなぎ三島前みしままえ願成がんじよう寺などの小集落からなり、加納かのう村と称していたが、のち三宮村と改めたという。さらに万治―寛文年間(一六五八―七三)に現在地に新たに屋敷割をして集落が形成され、同じ頃南方の濁川西岸にも集落が形成されて、それぞれ上三宮村・下三宮村とよぶようになったという(新編会津風土記)。集落の西方丘陵には中世加納庄を領したという佐原氏の居城青山あおやま城跡がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報