三隅八幡宮(読み)みすみはちまんぐう

日本歴史地名大系 「三隅八幡宮」の解説

三隅八幡宮
みすみはちまんぐう

[現在地名]三隅町大字三隅中

三隅市みすみいちの東、三隅川北岸の台地上にある。祭神は大雀命・品陀和気命・息長帯比売命。旧県社。

社伝によれば、豊前国宇佐うさ(現大分県宇佐市)から神霊を分ち、初め村内の生島いかしまに祀り、その後年代不明であるが現地に移転したという。社蔵の古写大般若経第一巻の奥書に「応永三十三丙午正月一日立筆之、長門国三隅荘慈雲庵願主比丘中正謹書之、社入正長元年八月廿四日」とあって、応永年間(一三九四―一四二八)以前に存立の古社であることが知られる。

近世には社殿営繕は藩費によって支弁され、慶長一六年(一六一一)、天明七年(一七八七)などの年号をもつ棟札が残る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の三隅八幡宮の言及

【三隅[町]】より

…三隅川沿いの湯免温泉はラジウム含有量の多い単純放射能泉で,近くにプールや公園がある。三隅八幡宮の例祭には,古くから伝わる腰輪踊が奉納される。海岸部は北長門海岸国定公園に含まれ,山陰本線,国道191号線が通じている。…

※「三隅八幡宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」