三根郡(読み)みねぐん

日本歴史地名大系 「三根郡」の解説

三根郡
みねぐん

養父やぶ郡の西、神埼郡の東の小郡。郡域は、南北に延びて現在の三養基みやき中原なかばる町・北茂安きたしげやす町・上峰村・三根町地域である。北部は背振せふり山地に属する石谷いしだに(七五四メートル)を最高とする山地、南部は筑後川流域の沖積平野となっており、その中間に山麓に続く洪積丘陵が分布している。

肥前風土記」に、

<資料は省略されています>

とある。「延喜式」に「肥前国三根郡」があり、延喜五年(九〇五)一〇月一日の筑前国観世音寺資財帳に「三根郡」とみえる。「和名抄」では刊本郡部に「岑」と記し、「日本書紀」雄略紀一〇年に「筑紫嶺県主」と「嶺」がみえる。下って「吾妻鏡」寛元四年(一二四六)三月一三日条に「三根西郷」、天福元年(一二三三)一一月一八日の大宰府守護所下文(河上神社文書)にも「三根西郷」、正応五年(一二九二)の「惣田数注文」(同文書)には「三根東郷」「同西郷」とみえて、「三根」としている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報