三明六通(読み)さんみょうろくつう

精選版 日本国語大辞典 「三明六通」の意味・読み・例文・類語

さんみょう‐ろくつう サンミャウ‥【三明六通】

〘名〙 仏語三明六通。三明は過去・現在・未来にかかわる智慧で、六通はそれに天耳通(てんにつう)(=六道衆生の声を聞くこと)、他心通(たしんつう)(=六道衆生の心中を知ること)、神足通(じんそくつう)(=種々の神変を現ずること)の三つを加えたもの。
※観智院本三宝絵(984)下「声聞は又三明六通をそなへて人をすくふにちからたへたり」
今昔(1120頃か)四「其の人、三明六通明かにして、人を利益する事、仏の如し也」 〔法華経‐授記品〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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