三の宮古墳(読み)さんのみやこふん

日本歴史地名大系 「三の宮古墳」の解説

三の宮古墳
さんのみやこふん

[現在地名]荒尾市下井手 三の宮

せき川右岸の台地上、三の宮神社の境内にある。主軸をほぼ東西におく前方後円墳。全長約四〇メートル、前方部幅一四メートル、高さ二・三メートル、後円部の径二三メートル、高さ六メートル。前方部と後円部のくびれ部が狭く、前方部の広がりが著しい。後円部の北側に周溝の跡が認められ、そこから円筒埴輪破片、周辺から川原石を用いた葺石が発見されている。内部主体は未調査のため不明。神社本殿の東側に高さ約二メートル・幅一メートルの阿蘇泥溶岩の立石があり、彩色と薄い刻線による装飾をもち、当古墳の石材であったか、または付近に装飾古墳があった可能性がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android