万性寺(読み)まんしようじ

日本歴史地名大系 「万性寺」の解説

万性寺
まんしようじ

[現在地名]三原市沼田東町納所 万性

沼田ぬた川南岸、本市ほんいち納所のうその境に近い丘陵東麓にある。竜王山と号し、真言宗御室派。本尊延命地蔵。「芸藩通志」に、片島かたしまにある小方島こかたしま八幡宮の供僧寺で、小早川隆景のときまで寺領七五貫文、供僧領二五貫文があったとある。口碑に元徳年間(一三二九―三二)の創立という(沼田東村誌資料)。継目安堵御判礼銭以下支配状写(小早川家文書)の文明一二年(一四八〇)一〇月の項によると、当寺は安堵礼銭として三〇〇文を拠出している。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android