丁巳東西蝦夷山川地理取調日誌(読み)ていしとうざいえぞさんせんちりとりしらべにつし

日本歴史地名大系 の解説

丁巳東西蝦夷山川地理取調日誌(丁巳日誌)
ていしとうざいえぞさんせんちりとりしらべにつし

二冊 松浦武四郎著・高倉新一郎校訂・秋葉実解読 北海道出版企画センター 昭和五七年刊

解説 安政四年箱館奉行村垣淡路守範正から蝦夷地一円の山川地理取調の命を受け、新道見込みの場所および河川の調査のためアイヌの案内人たちとともに、石狩天塩後志胆振など蝦夷地内陸地方を踏査した松浦武四郎の詳細な日記。それはこれまで蝦夷地の沿岸地方を調査した武四郎が内陸の山道や河川を探索した最初の探検で、そのことによりこれまで知られていなかった奥地の地理ばかりでなく、内陸地方の住民たちの生活も初めて明らかになった。本書は首巻および巻一―二三の二四巻からなり、首巻は凡例および各巻の内容を略記し、各巻には調査地域の地方名が表題として付けられている。各冊の巻頭には松浦家所蔵の稿本から自筆挿絵が写真版で収められている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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