一軸性結晶(読み)イチジクセイケッショウ

デジタル大辞泉 「一軸性結晶」の意味・読み・例文・類語

いちじくせい‐けっしょう〔イチヂクセイケツシヤウ〕【一軸性結晶】

単軸結晶

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精選版 日本国語大辞典 「一軸性結晶」の意味・読み・例文・類語

いちじくせい‐けっしょう イチヂクケッシャウ【一軸性結晶】

〘名〙 光軸一本だけ持つ結晶灰重石黄銅鉱などの正方晶系石英方解石などの六方晶系がこれに属す。

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化学辞典 第2版 「一軸性結晶」の解説

一軸性結晶
イチジクセイケッショウ
uniaxial crystal

光軸を一つしかもたない結晶.正方晶系,三方晶系,六方晶系の結晶がこれに属する.非晶質や等軸晶系の結晶は光学的に等方性ですべての方向に等しい屈折率をもっているが,等軸晶系以外の結晶では,光の振動する方向によって屈折率が異なる.このことは結晶内に一点を定め,この点から外に向かう直線を引き,その長さがその線にそって振動する光に対する屈折率に比例するようにすれば,屈折率だ円体として表せる.正方晶系,三方晶系,六方晶系の場合,屈折率だ円体は,図のように主軸のまわりにだ円をまわした回転だ円体になる.この主軸は主結晶軸(4回,3回,6回の軸)に一致する.主軸方向に進む光は,屈折率がただ一つであるので光軸とよばれる.図のように屈折率εがωより大きい結晶を正結晶といい,εがωより小さい結晶を負結晶という.[別用語参照]二軸性結晶

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