一点張(読み)いってんばり

精選版 日本国語大辞典 「一点張」の意味・読み・例文・類語

いってん‐ばり【一点張】

〘名〙
賭博で、一つ所にばかり金銭をかけること。
浄瑠璃・嫩㮤葉相生源氏(1773)五「二を張れとの御神託、思ひ切て一点張」
② 他を顧みないで、ただ一つのことだけを対象としてすること。また、ただそれだけを押し通すこと。
洒落本・京伝予誌(1790)豊後「皆此芸者を一(いッ)てんばりの色ちょぼいちと見ゆるなり」
福翁自伝(1899)〈福沢諭吉暗殺心配京都の御趣意は攘夷一天張(イッテンバ)りであるのに」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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