一分一厘(読み)イチブイチリン

デジタル大辞泉 「一分一厘」の意味・読み・例文・類語

いちぶ‐いちりん【一分一厘】

多く、下に打消しの語を伴って用いる)ごくわずかであることのたとえ。ほんの少し。「一分一厘の狂いもない」「一分一厘違わない」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「一分一厘」の意味・読み・例文・類語

いちぶ‐いちりん【一分一厘】

〘副〙 (後に、打消の語を伴う) ほんのわずか。少しも。
良人自白(1904‐06)〈木下尚江〉続「以後源兵衛は一分一厘たりともお浪の前には頭の上がらぬ身の上となった」

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四字熟語を知る辞典 「一分一厘」の解説

一分一厘

ほんのわずか。少しも。

[使用例] 自分が、下腹部の滑らかな女である現実に一分一厘の疑いもなく満足して、やがて深い熟睡に落ちていった[石坂洋次郎*草を刈る娘|1947]

[使用例] もしも、一分一厘でも喰いちがいがあるとしたら、われわれは、ただちにそれを反省し、改めねばなりません[武田泰淳快楽|1960]

[解説] 後に、多く打消の語を伴います。

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