精選版 日本国語大辞典 「快楽」の意味・読み・例文・類語
かい‐らく クヮイ‥【快楽】
〘名〙 (形動) 気持よく楽しいこと。官能的な欲望の満足によって起こるこころよい感情。〔易林本節用集(1597)〕
※西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉一一「天下固(もと)より食色の欲より快楽なるものあり」 〔易林‐乾卦〕
け‐らく【快楽】
〘名〙 (「け」は「快」の呉音)
① 仏語。気持よく楽しいこと。また、楽しむこと。煩悩を超越した、無我のよろこび。
※宝生院文書‐永延二年(988)一一月八日・尾張国郡司百姓等解「右国分尼寺者、是為二朝家鎮護、吏民快楽一、所二建立一也」 〔無量寿経‐上〕
② 欲望の満足によって起こるこころよい感情。かいらく。
※太平記(14C後)三〇「天上の婬楽快(ケ)楽も是には及ばじとぞ見へたりける」
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