一ノ宮八幡宮(読み)いちのみやはちまんぐう

日本歴史地名大系 「一ノ宮八幡宮」の解説

一ノ宮八幡宮
いちのみやはちまんぐう

[現在地名]緒方町久土知

宮園みやぞの地区の東部にある。祭神仲哀天皇・応神天皇・神功皇后・高神・猿田彦命。旧郷社。治承二年(一一七八)八月緒方惟栄の勧請した緒方三社の一つと伝えられ、「豊後国志」は久土知くどち山上にあると記す。社伝によれば、惟栄は豊前宇佐宮を破却した際に流れ矢が当たり、その矢を抜くことができなかった。そこで自領に宇佐八幡を勧請して一五〇町を寄進することを神前に誓ったところ傷はたちまち癒えた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android