ヶ島村(読み)いわしがしまむら

日本歴史地名大系 「ヶ島村」の解説

ヶ島村
いわしがしまむら

[現在地名]焼津市鰯ヶ島

城之腰じようのこし村の南に位置し、東は駿河湾に臨む。益津ましづ郡に属する。城之腰村北新田きたしんでん村とともに焼津湊三ヵ村とよばれた。寛永期(一六二四―四四)史料には村名がみえないが、寛永一九年田中藩主水野忠善が三河吉田よしだ(現愛知県豊橋市)転封の際、領民が荷物運びを拒否したため当村の郷士田中長左衛門が一六艘の船を出して吉田浦へ輸送したという(享保二年「由緒書」田中家文書)。慶安二年(一六四九)の駿河国高付(志太郡誌)に鰯ヶ島新町とみえ、高五九石余。村高は幕末までほぼ変わらない。国立史料館本元禄郷帳では田中藩領。その後の領主変遷北新田村と同じ。

ヶ島村
おいがしまむら

[現在地名]分水町笈ヶ島

南を信濃川が北東へ、西を西にし川が北へ流れる。北は砂子塚すなごつか村、北西地蔵堂じぞうどう町、東は熊森くまのもり村。天正五年(一五七七)の三条衆給分帳(市川浩一郎氏蔵)に「西海枝右馬助分 福応之庄内狼か嶋」とみえ、本分と見出分合せて一一貫五八三文が給分として記される。元和六年(一六二〇)の三条御引渡郷村帳(幸田重寛氏文書)に村名がみえ、高二四五石四斗余で三条藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android