ワーへニンゲン大学(読み)ワーへニンゲンだいがく

大学事典 「ワーへニンゲン大学」の解説

ワーへニンゲン大学[オランダ]
ワーへニンゲンだいがく

オランダ国内で唯一生命科学,環境工学などを学際的な視点で研究している大学で,複数の研究機関とヴァンホールラーレンスタイン応用科学大学(オランダ)を併設している。19世紀後半にオランダ中南部のワーへニンゲンに設立された国立農学校を基盤に,1918年に高等教育機関として認定されたのち,1986年に法改正によって名称がワーへニンゲン農業大学(オランダ)に改められた。総合的な研究大学に改組されたのは1997年であるが,世界をリードするオランダの農業技術を設立当初から支えてきた。欧州単位互換制度(ECTS)を適切に導入している点でオランダの大学では初めてECから認定されており,留学生も世界100ヵ国以上から受け入れている。「自然の可能性を引き出し,生活の質の向上を目指す」という大学のモットーが示すように,自然・環境科学を中心にそれと関連する経済・社会学,工学,健康・栄養学,動・植物学等の教育・研究が進められている。タイムズ誌の世界大学ランキング(2016/17年)は65位,生命科学分野に限ると16位。
著者: 松浦真理

出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報

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