レーマン(Rosamond Nina Lehmann)
れーまん
Rosamond Nina Lehmann
(1901―1990)
イギリスの女流小説家。ロンドンの上流家庭に生まれ、ケンブリッジ大学卒業。処女作の『味気ない答え』(1927)で子供の生活と成長を繊細に描いて名をなした。『ワルツへの招待』(1932)では思春期の少女の心理を写し、『民謡と源泉』(1945)では一少女に大人の悲劇的な世界を語らせている。『街の天候』(1936)と『こだまする林』(1953)では、1人の男性をめぐる三角関係のなかの女性の苦悩を扱っている。1967年には自伝『日暮の白鳥』を刊行した。
[安達美代子]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例