日本大百科全書(ニッポニカ) の解説
レーベデフ(Sergey Vasil'evich Lebedev)
れーべでふ
Сергей Васильевич Лебедев/Sergey Vasil'evich Lebedev
(1874―1934)
ロシアの化学者。ペテルブルグ大学出身。1902年より母校に勤め、1925年同大学に化学的石油石炭転化研究室を組織、1928~1930年合成ゴム研究室を主宰、1932年ソ連科学アカデミー(現、ロシア科学アカデミー)正会員となり、1934年アカデミーの高分子研究室設立を指導した。早くより不飽和炭化水素の重合、水素添加や重合体の熱分解などの研究を行い、合成ゴムの製法の基礎を確立した。さらに1926年以来合成ゴム原料のブタジエンの新製法や充填(じゅうてん)剤を研究し、合成ゴム製造を工業化した(1931~1932)。
[梶 雅範]
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