日本大百科全書(ニッポニカ) の解説 レニエ(Henri de Régnier)れにえHenri de Régnier(1864―1936) フランスの詩人、小説家。オンフルールの旧家の出。高踏派の詩人エレディアの影響を受け、典雅な象徴派の詩人となる。『古風でロマネスクな詩』Poèmes anciens et romanesques(1890)、『水の都』(1902)、『時の鏡』(1910)などの名詩集を残す。小説にも力量を示し、『二重の恋人』La Double Maîtresse(1900)、『生きている過去』(1905)のほか、多数の作品がある。アカデミー会員。永井荷風(かふう)が愛した詩人として知られている。[窪田般彌] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例