レナ石柱自然公園(読み)レナせきちゅうしぜんこうえん

世界遺産詳解 「レナ石柱自然公園」の解説

レナせきちゅうしぜんこうえん【レナ石柱自然公園】

2012年に登録された世界遺産(自然遺産)。レナ石柱自然公園は、ロシアのサハ共和国(旧、ヤクート・サハ共和国)の中央を流れるレナ川土手に沿ってある自然公園で、壮大な岩の柱の一群を見ることができる。150~300mに達する石柱がレナ川沿いに森のように連なる景観はきわめてエキゾチックである。岩場亀裂に水が入り、これが凍結融解を繰り返すことで、石柱間の間隔を広げ、それぞれの石柱を高い塔のようにしてしまう。マイナス60℃から40℃という他に見られないほどの寒暖の変化をみるサハの大陸性気候ならではの現象である。また、この自然公園の岩石には、カンブリア紀化石が多数含まれ、化石の発掘地としても名が知られている。◇英名はLena Pillars Nature Park

出典 講談社世界遺産詳解について 情報