モートン(伯)(読み)モートン[はく](英語表記)Morton, James Douglas, 4th Earl of

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モートン(伯)」の意味・わかりやすい解説

モートン(伯)
モートン[はく]
Morton, James Douglas, 4th Earl of

[生]1516頃
[没]1581.6.2. エディンバラ
スコットランドの貴族。 1561年メアリー・スチュアートの帰国とともに枢密顧問官になり,63年大法官。 65年女王とダーンリー卿の結婚を支持。ダーンリー卿の爆死後ボスウェル伯にも好意的で,反女王派ではあったがカーベリーヒル対決で伯の逃走を認めることを主張。以後マリー伯,レノックス伯 (4代) ,マー伯 (初代) の摂政時代に実力者になり,72年マー伯の跡を継いで摂政になった。新教徒としてイングランド接近策をとり,主教制度の普及をはかったためカトリック貴族の反感を買って 78年摂政職を追われ,一度は実権を奪回したが,81年レノックス公 (初代) らによってダーンリー卿殺害者として告発され,処刑された。

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