モズリー(英語表記)Mosley, Sir Oswald Ernald

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モズリー」の意味・わかりやすい解説

モズリー
Mosley, Sir Oswald Ernald

[生]1896.11.16. ロンドン
[没]1980.12.3. フランス
イギリスの政治家。陸軍士官学校卒業。第1次世界大戦中は騎兵将校,のち空軍将校として参戦。 1918年保守党下院議員となったが 22年離党。 24年労働党から立候補し,落選。 26年労働党下院議員となり,R.マクドナルド党首の側近として活躍。 29年ランカスター公領相となったが産業の国家指導を主張して拒否され,30年離党。 32年ドイツ,イタリアのファシスト運動を模倣したイギリス・ファシスト連盟 British Union of Fascistsを創設,経済学者の J.ストレーチー,新聞界の E.C.H.ロザミア卿,出版界の H.マクミラン (のち首相) らの支持を受けた。 36年公共秩序令によって活動を制限され,40年第2次世界大戦勃発後,妻および党員 763名とともに予防拘禁され 43年釈放されたが,戦後政界を引退しパリに在住。 48年ヨーロッパ一致推進運動を創始した。

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「モズリー」の解説

モズリー
Oswald Ernald Mosley

1896~1980

イギリスのファシストの指導者。1918年より,初め保守党,ついで労働党の下院議員。32年「新党」を結成,「イギリス・ファシスト連合」と称し,ファシズム運動を展開。40~43年投獄されたが,第二次世界大戦後,運動の再興を企てた。

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