マルクスブルク城(読み)マルクスブルクジョウ

デジタル大辞泉 「マルクスブルク城」の意味・読み・例文・類語

マルクスブルク‐じょう〔‐ジヤウ〕【マルクスブルク城】

Marksburg》ドイツ西部、ラインラント‐プファルツ州の町、ブラウバッハ背後山上にある城。ライン川中流域の古城の中で、唯一破壊を免れた城として知られ、13世紀頃の姿を留めている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界の観光地名がわかる事典 「マルクスブルク城」の解説

マルクスブルクじょう【マルクスブルク城】

ドイツ南西部、ラインラントプファルツ州コブレンツ(Koblenz)から約10kmほどライン川を遡った、ブラウバッハ(Braubach)の町を見下ろすライン川沿いの高台にある古城。ライン川中流域で、唯一破壊されることなく現在に至った、中世のおもかげを色濃く残す城で、ブラウバッハの町のシンボル的存在となっている。1117~1174年まで、この町に住んだエプスタイン伯爵によって町の防衛、および税関施設として城塞の建設が行われ、現在の主塔の下の部分ができあがった。◇当時、「ブラウバッハ城」と呼ばれていたが、1231年にロマネスク様式の城として完成後、「マルクスブルク城」と呼ばれるようになった。その後も何度も改装されてゴシック様式がミックスし、15世紀にはヘッセン候の所有となってから砲台や城壁を備えた要塞に改造された。1900年にはヴィルヘルム2世の支援により、ドイツ古城協会(DBV)によって買い取られ、大規模な修繕が行われた。現在もドイツ古城協会の管理下にあり、同協会の本部が置かれている。城内では大広間領主の寝室、台所、牢獄武具の展示などが見学できる。世界遺産の一部となっている。

出典 講談社世界の観光地名がわかる事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android