マリゴケ(毬蘚)(読み)マリゴケ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マリゴケ(毬蘚)」の意味・わかりやすい解説

マリゴケ(毬蘚)
マリゴケ

岸辺の水面近くまたは湖沼水中に繁茂したコケ類群叢が水や波の運動によって削り取られ,水底で回転するうちに藻類マリモと相似状になったものをさす。これを形成するコケ類としてはヤナギゴケイナワシロツボミゴケヒロハノススキゴケなどが知られている。北海道の屈斜路湖阿寒湖のものが有名である。また福島県猪苗代湖のヒロハノススキゴケのマリゴケは天然記念物に指定されたが,現在はほとんど絶滅状態である。

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