日本大百科全書(ニッポニカ) 「マドンナ(聖母マリア)」の意味・わかりやすい解説 マドンナ(聖母マリア)まどんな(La) Madonna イタリア語 婦人に対する尊称から転じて聖母マリアの称号となった。母性原理と仲介性を強調するマリア礼拝Mariolatryが、神の母を意味する「テオトコス」Theotokos(ギリシア語)、「マーテル・デイ」Mater Dei(ラテン語)の名において熱心に行われた。プロテスタントは聖母崇敬を否定する。マリア像、聖母子像はカタコンベ以来類型的に多様性を示し、代表例はレオナルド・ダ・ビンチの『岩窟(がんくつ)の聖母』である。マドンナの表象的色彩は赤(愛)の衣と青(永遠)のマント。[川又志朗] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例