マダラスカンク(読み)まだらすかんく(英語表記)spotted skunk

日本大百科全書(ニッポニカ) 「マダラスカンク」の意味・わかりやすい解説

マダラスカンク
まだらすかんく
spotted skunk

広義には哺乳(ほにゅう)綱食肉目イタチ科マダラスカンク属に含まれる動物の総称で、狭義にはそのうちの1種をさす。この属Spilogaleの仲間は、アメリカ合衆国中部からメキシココスタリカに生息する。普通はマダラスカンクS. putoriusとピグミーマダラスカンクS. pygmaeaの2種とするが、1種にまとめる考えと、マダラスカンクをさらに3種に分ける考えもある。スカンク中もっとも小形で、マダラスカンクは体長23~35センチメートル、尾長11~22センチメートル。ピグミーマダラスカンクはさらに小さいが、標本は数個体しか知られていない希種である。全体に黒色であるが、頭、背、体側に不規則な白斑(はくはん)をもつ。習性シマスカンクに似ている。

朝日 稔]


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世界大百科事典(旧版)内のマダラスカンクの言及

【スカンク】より

…地中に掘った穴や人家の床下などをすみ家とし,交尾期は,北アメリカではおもに2~3月,南アメリカではおもに1月。妊娠期間は種によって大きく異なり,マダラスカンクでは120日,シマスカンクでは61~64日,ブタバナスカンクでは42日である。雌は4~10子を生む。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」