ポルトガル文(読み)ポルトガルぶみ

百科事典マイペディア 「ポルトガル文」の意味・わかりやすい解説

ポルトガル文【ポルトガルぶみ】

書簡体小説先駆となった手紙ポルトガルの尼僧マリアナ・アルコフォラードが1665年から1667年にかけてポルトガルに駐屯したフランス軍の士官シャシリー公爵にあてた5通の恋文で,長らく真実の書簡集と思われていたが,現在ではフランスのギュラーグ伯によるものと推定されている。1669年にフランス語パリで出版された。恋情表現の古典といわれ,日本では1929年佐藤春夫により訳出

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