ボーイングF/A-18ホーネット(読み)ボーイングエフエーじゅうはちホーネット(英語表記)Boeing F/A-18 Hornet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

ボーイングF/A-18ホーネット
ボーイングエフエーじゅうはちホーネット
Boeing F/A-18 Hornet

アメリカ海軍の双発ジェット戦闘攻撃機。 1970年代,マクドネル・ダグラスで開発され,1978年 11月 18日に初飛行,1983年実戦配備についた。おもな任務は艦隊護衛,制空戦闘,敵陣制圧,偵察攻撃などで,多用性に富む。火器は 20mmバルカン砲のほか,戦闘機としては対空ミサイル,攻撃機としては対地・対艦ミサイルや爆弾を搭載する。しかし航続性能に難があると指摘され,1990年代半ばF/A-18E/Fスーパーホーネットが開発された。スーパーホーネットはエンジンを出力 22%増の GE F414ターボファン (推力 20t) 2基とし,主翼スパンを伸ばし,胴体を 1.2mほど延長して燃料タンクを増設,航続性能を 1.4倍まで向上させている。エンジン吸気口もステルス性を考慮して改められ,水平尾翼は操縦性向上のために大きくなった。搭載能力も増えて,機体外部 11ヵ所の取り付けステーションには火器 8tの装備が可能。スーパーホーネットは 1995年 11月 29日に初飛行,2001年から量産機の納入が始まり,航空母艦に搭載されて実戦配備についた。アメリカ海軍は,これを少なくとも 548機,最大 1000機まで配備する計画を立てた。 2006年8月には電子攻撃型の EA-18Gも初飛行した。スーパーホーネットは総重量 30t,最大速度マッハ 1.8。コックピットは,F/A-18Eが単座,F/A-18Fが複座

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