ボンゴ(動物)(読み)ぼんご(英語表記)bongo

翻訳|bongo

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ボンゴ(動物)」の意味・わかりやすい解説

ボンゴ(動物)
ぼんご
bongo
[学] Boocercus euryceros

哺乳(ほにゅう)綱偶蹄(ぐうてい)目ウシ科の動物。アフリカの西部から東部山地に分布し、深い森林、まれに開けた森林に生息する。森林生アンテロープ類中最大で、肩高1.2~1.27メートル、体重220キログラムほど。角(つの)は雌雄にあり、長さ76センチメートルぐらいに達する。体は美しい赤褐色で、十数本の白色横縞(よこじま)がある。つがいか小群、ときに35頭ほどの群れで生活し、雄は単独でいることが多い。低木の芽を食べ、高い所のものは後足で立ってとる。ケニアでは山地の竹林にもすむが、竹は食用としない。ほとんど夜行性で、夜はやや開けた所にも出てくるが、日中は密林へ移動する。体は大きく、ジャンプはほとんどしないが、密林内でもすばやく動くことができる。1産1子で、子の体色は親より明るい。寿命は野生で20年前後とみられている。

[今泉忠明]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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